ダイハツ ハイゼット S200P にクスコ製LSDを取り付け
軽トラックにLSDを取り付けました。クスコ RSタイプ の 2WAY です(LSD 750 F2)。新品をヤフオクで購入して 8万円くらいでした。
皿ばねでカムを押さえるタイプじゃなくて、コイルばねでカムを広げるタイプです。
車体に組み込む前に分解してみました。分解は簡単。
組み立てるときに、2WAY と 1WAY を選択できます。
デフオイルを塗りながら 2WAY で組み立てました。
小さくてかわいらしいデフです。
NA6 ロードスターのデフと比べてみました。ロードスターのデフも小さいけど、ハイゼットのデフはさらに小さい。
デフを交換します。
アクスルシャフトを外すために、ブレーキシューを外したところにあるナット 4個を外して
アクスルシャフトをスライドハンマーで引っ張って抜きます。
こんな簡単な押さえで、走行中に抜けないんですね。
アクスルシャフトを抜けばデフが外れます。簡単。
デフが外れました。
サイドベアリングは新品の純正部品を用意しました(90043-63228)。1個 1,000円ちょっとでした。
ベアリングはハンマーで叩いて入れました。
リングギアは暖めなくても、するりと入りました。
デフを万力に挟んでボルトを締めたのですが、デフが丸くて引っ掛かりが無いので滑ってしまって大変でした。
外すのはインパクトレンチを使って簡単なんですけどね。
バックラッシュはシムで調整する方式なのですが、もともと入っていた通りにシムを入れたらバックラッシュが 0.1mm弱で、たぶんちょうど良い感じでした。
整備書を持っていないのでなんとなくです😊
一応歯当たりも確認しました。真ん中よりちょっと内側で当たっていてちょうど良いです。
歯当たりはピニオンの突き出しで調整しなければならないので、調整しようとすると面倒なのですが、ちょうど良い具合でよかった。
デフが出来上がりました。あとは逆の順番で組み立てれば完成です。
デフの着脱作業はけっこう簡単だったのですが、ドラムブレーキを触るのが初めてだったので、ブレーキシューの着脱が一番面倒でした。
真冬の作業で寒かったので、ちまちまと一日 3時間位づつ作業して 3日もかかってしまいました。
LSDを付けて走ってみた感じ
さっそく雪の中を走ってみました。バッチリ差動をロックして、アクセル踏んだら車がくるくる回ります。
緩いカーブの途中でアクセルを抜いて軽く減速する場面で、急に後ろが横に滑ってちょっとびっくりしました。後ろが軽くてかなり滑ります。ロードスターではこういう挙動はありませんでした。
雪の中で前に出る力が強くなるかな? と思ったのですが、これはLSDの有無であまり変化を感じませんでした。後ろの荷重が軽すぎるんでしょうね。ロードスターにLSD付けた時は、雪の中でずんずん前に進むようになって感動したので、軽トラでも期待していたんですけど残念。
後日、空気圧を 前 200kPa / 後 180kPa から 前 150kPa / 後 150kPa に下げて雪の中を走ってみるとだいぶ前に進むようになりました。雪質のせいかもしれないですがどうかな? 前輪が引っかかる感じが少なくなった気がしました。
舗装路を普通に走った感じは、バキバキ音も出ないしオープンデフとほとんど変わりませんでした。高速コーナーのような場面で少しアンダーを感じて、そこからアクセルを抜くと切れ込んでいく感じがあるくらいです。これはロードスターにLSDを付けたときも同じでした。
夏タイヤに交換したら、駐車場とかでハンドルをいっぱい切って動くときに、ちょっとゴリゴリを感じるようになりました。
LSDを取り付けて 4年経ちました。
プレッシャーリングをコイルばねで広げる type-RSではなくて、コーンプレートでおさえる type-MZにすればよかったと思っています。
土の上くらいグリップが高ければ type-RSでもしっかり差動をロックできるのですが、雪や泥の上で発進しようとする時なんかはロックできず片輪が空転してしまいます。type-RSだと小さなコイルバネを交換しなければイニシャルトルクを上げることができないのですが、バネが小さすぎて硬いバネが手に入らなくてちょっと困り中。
コーンプレートでおさえる type-MZならシムを入れて簡単にイニシャルトルクを上げることができて良い。コーンプレートだけ単体で安く購入できるから組み替えてみたいけど、分解するの面倒だな。