Fujitsu Scan Snap fi-5110E0X の修理
ドキュメントスキャナの紙送りローラーがベトベトになっているので、ローラーを自分で交換して修理しました。 ずいぶん前からベトベトになっていたのですが、ローラーにティッシュペーパーを巻き付けて、紙がくっつかないようにして使っていたのですが、ローラーの外径が小さくなってきてしまってスキャンした画像が縦に伸びるようになってきちゃったので修理です。 後ろ側から分解していきます。 ローラーが外れました。 ベトベトのローラーをウレタンパイプで作ったローラーに交換します。ウレタンパイプ(内径 6mm x 外径 15mm)はモノタロウで 600円くらいでした。 外径 6mmのシャフトに 内径 6mmのパイプで、ちょうどよいはまり具合です。スカスカしませんでした。 古いローラーをカッターで切って外しました。ガムのようにベトベトです。 軸に残ったベトベトはガソリンとイソプロピルアルコールで取り除きました。 イソプロピルアルコールのほうがよく落ちたんですが、ガソリンのほうが値段が安いので併用です。 ウレタンパイプを元ついていたローラーと同じ長さに切断。カッターで切ろうと思ったら固くて無理だったので、糸鋸で切りました。 ウレタンパイプの外径が 15mmで、これだと大きすぎるので旋盤で加工しました。元々のローラーがぐにゃぐにゃになってしまっていて、外径を正確に測定することができなくて、ノギスで測って 11.3mmくらいだったのですが、たぶん 12mmが正解だろうと思って 12mmにしました。 ウレタンのような柔らかい素材を加工したことがなかったので旋盤できれいに切削できるのかな? と不安があったのですが、ピンピンに研いだバイトを使ったら問題無く加工できました。 シャフトにローラーを取り付けました。差し込んだだけでですが、空回りする感じがないので接着剤は使用しませんでした。 組み立てました。 調子よくスキャンできるようになりました。 スキャンした画像のアスペクト比が正常なので、ローラーの外径は 12mmで正解だったようです。 2004年製造のスキャナで、もう15年も前の機械ですがまだまだ使います。