CD125K4 エンジンオーバーホール
ホンダ CD125K4 目次 CD125のエンジンが調子悪くなったので分解して修理しました。 CD125で北海道を出発して日本一周していたら、四国くらいまで走ったところでだんだんエンジンが調子悪くなって、なかなか始動しないし、燃費も悪くなりました。日本一周ゴール間際にはエンジンの力が出なくて、速度が 50km/hくらいしか出なくなったりもしたのですが、なんとか家まで帰ってくることができました。 キックスターターを踏んだときにずいぶんとスカスカなので、圧縮が低下してしまったようです。 どうやってエンジンを外すのかちょっと悩んだのですが、スターターモーターを先に外すとすんなりとエンジンを下ろすことができました。 燃焼室、ピストン、シリンダーは特に異常ありませんでした。ススが多めですが古いエンジンですしこんなものでしょう。 シリンダーを締めている長いスタッドボルトが抜けなくて苦労しました。 バルブを外してみてびっくり。カーボンがたっぷり付着していました。付着したカーボンが脱落してバルブに噛み込み、圧縮が低下したのだと思います。 バルブステムシールの劣化でオイルが侵入してこうなったのかな? 50年も昔のエンジンなのでしょうがありません。 排気バルブはきれいでした。 分解した部品はいつも通り、サンエスK1 で洗いました。 サンエスK1は、とてもきれいに汚れが落ちます。素手で扱うと指がひりひりするので手袋必要。 汚れがこびりついていないエンジン内の部品は、灯油で洗いました。 バルブを洗うと、排気バルブのバルブフェースがでこぼこになっていました。カーボンを噛み込むとこんなになってしまうんですね。 吸気バルブは問題ありませんでした。 でこぼこになった排気バルブを旋盤で軽く削りました。 バルブシートはそれほど傷んでいないので、このまますり合わせて使いました。 燃焼室とピストンに傷がありました。カーボンを噛み込んでできた傷かな? バルブコンパウンドをつけてすり合わせました。 きれいになりました。 灯油が漏れなくなるまですり合わせました。 元通りに組み立てます。 バイクのエンジンを分解するのは初めてだったので、トランスミッションの動きをじっくり見たりして楽しみました。 サービスマニュアルを入手できなかったので、「HONDA 二輪整備ハンドブック」に載っている CD125Tの締め...