溶接機の修理
去年12月に買った溶接機が、故障して電源が入らなくなったので修理しました。
amazonで 9,900円くらいで買った、HITBOX AT2000 っていう 100/200V両用のインバータ溶接機なんですが、購入して 7ヶ月くらいなので無償修理か新しい製品に交換してくれないかなと思ってメーカーに連絡したら、無償で部品を送ってくれることになりました。
連絡をやり取りした相手が販売担当の人で、技術的なことがわからないようだったので、どの部品を交換する必要があるのかは、自分で診断する必要がありました。
IGBTが短絡していたのはすぐにわかったので、IGBTを取り外すと、IGBTを取り外した状態では電源が入るようになりました。
オシロスコープでIGBTのゲート信号を見てみると、IGBT 4個のうち 1個のゲート信号がありません。パターンを追うと、10Ωのチップ抵抗が焦げて断線していました。抵抗が断線してくれたおかげで被害が他に広がらなかったようです。
IGBTと抵抗を交換すれば治りそうだと判断しました。
内部で回路が短絡すると、リレーで電源の入力を遮断する仕組みになっていて感心しました。
IGBT 4個と、IGBTのゲート線の抵抗 1個を交換して正常に動作するようになりました。
使われていたIGBTは、MBQ40T65QES 40A 650V でした。
IGBTのうち 2個はすべての端子間が短絡している状態で、残りの 2個は正常のような感じでしたが、IGBTを 4個送ってもらったので 4個とも交換しておきました。
使われているハンダの融点が高くて、部品を外すのに手間がかかりました。
100Vで使えるインバータ溶接機はすごく良くて、90A出力で休まず使えます。出力を100Aくらいに上げると 15Aのブレーカーが落ちます。
溶接棒は 2.0mmと 2.5mmがちょうど良いかんじです。
100Vのトランス式溶接機は出力電流が弱くて、すごく溶接が難しいのですが、インバータ式ならバリバリ溶接できます。エンジン溶接機の出番が無くなりました。