M-AUDIO PROKEYS88 の修理

ジャンク品の電源が入らない M-AUDIO PROKEYS88を購入しました。1,000円でした。M-AUDIOの製品はACアダプタがちょっと特殊で電源を入れて動作テストを行うことができなかったのではないでしょうか。

電源を入れてテストをしてみると、音がとても小さいです。音量を最大にして、やっとヘッドフォンからかすかに聞こえてくる感じです。あと、反応しない鍵盤が一箇所、点灯しないLEDが 12個ありました。これらは修理します。

PROKEYS88は、2005年頃に発売されたステージピアノで、6万円くらいで買えたようです。ハンマーアクション鍵盤なのにびっくりするくらい安いです。

MIDIキーボードではなくてステージピアノなので、PCに繋がなくても単体で音が出ますし、MIDI端子とUSB端子も付いていて、PCと繋げて入力に使うこともできます。

まず反応しない鍵盤を修理します。大きくて重いので、分解が大変でした。

安いのにハンマーアクション鍵盤です。

分解すると故障の原因がすぐに分かりました。スイッチのゴムが一箇所破れてスイッチが入りっぱなしになっていました。

破れています。

なんか見たことがある形だなと思ったら、手持ちの古い M-AUDIO Oxygen 49 と同じ形だったので、Oxygen 49から外したゴム接点を PROKEYS 88に取り付けました。

これで全ての鍵盤から音が出るようになりました。


音が小さい症状を治します。

回路を調べていると、オーディオ経路のオペアンプの電源端子に 0.8Vしか電圧がかかっていません。

電源経路を追いかけてみると、チップ抵抗が断線しているのを見つけました。

抵抗を交換して、正常な音量で音が出るようになりました。


点灯しないLEDが複数あったので、これも回路を調べてみました。点灯しない個数が多いので共通線が断線しているのかな? と思って調べ始めたのですが、そうではなくて、単純に個々のLEDが壊れていました。

LEDを交換して修理完了です。掃除して組み立てました。

結構簡単に修理が完了しました。

メイン基板表

メイン基板裏



このブログの人気の投稿

windowsで「インターネット接続の共有」の設定

月刊 I/O 記事リスト 1976~1989

X68000実機のROMを保存