カセットテープデッキの修理(ベルト交換) 東芝 Aurex PC-X30
古い荷物からカセットテープが出てきたんですが、現在まともなカセットデッキを持っていないので、テープを再生するためにジャンク品を購入して修理しました。
購入したのは 東芝 Aurex PC-X30 です。1978年ころ発売で、単体カセットデッキの中では安い部類の機種のようです。ネットで機種名を検索してもサービスマニュアルの表紙くらいしか見つかりませんでした。
ヤフオクで 500円で購入。電磁メカやオートリバースが無いほうが修理しやすいかな? と思ってこの機種にしました。電源は入るけれど、テープが回らない状態でしたが、ゴムベルトを交換してちゃんと動作するようになりました。
オートリバースだとメカが複雑そうなので、機能の少ない機種を選びました。
分解すると、やはりゴムベルトがベトベトになって切れていました。
同じ環境にあるのに、溶けるゴムベルトと溶けないゴムベルトの差ってどこからくるんでしょうね。不思議。
溶けたベルトはイソプロピルアルコールで、きれいに掃除しました。
ゴムベルトは千石電商の通販で購入しました。サイズは大まかな周長を測って、それより少し小さなサイズを注文しました。(ゴムは少し伸ばして使うので)
円周から円の直径を求めるのは義務教育で教わりますね。義務教育大事😊
購入したベルトは
- 2DNG-T6JF ゴムベルト(角) φ50×0.95T 163円 X 1
- 8DPG-S6J5 ゴムベルト(角) φ80×1.2T 163円 X 1
- 6DNG-T6JH ゴムベルト(角) φ60×0.95T 163円 X 1
- 8DNG-T6JS ゴムベルト(角) φ30×1.2T 163円 X 1
- EEHD-0PP5 ゴムベルト(平) φ60×0.5×5 326円 X 1
- EEHD-4EX6 ゴムベルト(角) φ20×1.6T 163円 X 2 (買ったけど使わず)
amazon でもゴムベルトの詰め合わせが安く売っていたのですが、必要なサイズが入っているかわからないのと、平ベルトが高かったので、千石で購入しました。
内径 20mm 1.6 x 2.0 くらいのゴムベルト?ゴムリング? が必要で、似たサイズの 1.6 x 1.6 を購入してみたのですが、カセットデッキにつけてみたらやっぱり使えませんでした。
仕方がないので、旋盤でポンチを作って
ゴム版を打ち抜いて
自分で作りました。
切り口がいまいち垂直じゃないんですが、使えました。リールの駆動用なので精度が悪くても問題なし。
ゴムベルトを交換して、メカを組み立てです。
たしか、すべてのベルトを交換したんだったと思うんだけど、テープカウンタを回しているベルトだけ交換していなかったかもしれない。
これでカセットテープを再生できるようになりました。よかった。
再生してみるとテープスピードがちょっと遅かったので、調整しました。モーターの穴にドライバーを差し込んで回すと調整できました。
テープを再生させて音を聞きながら、だいたいこのくらいかな? と合わせただけです。
内部写真
ドルビーマークのICが2個入っていました。安いラジカセと安いミニコンポしか買ったことがなかったので、ドルビーNR 付きのカセットデッキを所有するのは初めてです。
内部の配線がワイヤラッピングでした。
基板部品面
基板ハンダ面
分解ついでに外装を水洗いしました。
つまみやレバーのメッキされたプラスチック部品が特別汚かったのですが、クレンザーで洗ったらきれいになりました。
洗剤をかけたら銘板がかすれてしまいました。
市販のカセットテープソフトをもっと持っていたはずなんですが、捨てちゃったんだったかな?