電源が入らない YAMAHA TX802 の修理

ヤフオクで電源の入らない TX802 を購入しました。1,000円か2,000円くらいで終了するかな? と思っていたのですが、4,150円でした。
電源を入れてみると、たしかに表示も出ないしランプも点灯せず、まったく反応がありません。

分解して電源基板を見てみると、二次側 5V系の電解コンデンサー (1000uF) が膨らんでいて、液漏れもしています。一次側の発振はしているようで、この状態で 5Vの出力線に 3Vくらい出ていました。
液漏れで汚れた基板を洗浄して、1000uF  のコンデンサーだけを交換すれば治りそうな感じですが、ついでなので二次側の電解コンデンサー 6個を全て交換して、正常に動作するようになりました。

電源基板は +5V、+15V、-15V を作っています。

発振しないスイッチング電源は、簡単には直らなかったりするので、直らなかったら電源部を別のものに置き換えようかと思っていたのですが、今回は簡単に直ってよかった。


交換した電解コンデンサーは、1000uF 220uF 100uF 各 2個づつ。
バックアップバッテリーも消耗しているので、古いリチウム電池を取り外して、電池ホルダーを取り付けました。

電池ホルダの足が合わないときには、その辺に転がっているユニバーサル基板の切れ端なんかを使って取り付けるときれいにできます。

DX7 シリーズと違って、TX802 はバックアップバッテリーが消耗してもプリセットボイスが消えてしまったりはしません。
TX81Z と同じように、TX802 でも バックアップバッテリーが消耗して、メモリーの内容を保持できなくなった場合、設定やインターナルバンクの音色が自動的に工場出荷時の内容に初期化されるようでした。

YAMAHA TX802 TEST MODE

テストモードの入り方

  • テンキーの [8] と [9] を押しながら、電源 ON
動作テストとメモリーの初期化ができます。



TX802 の中身
メイン基板。

CPU が2個乗っているようです。
YM2604 (OPS2) と YM3609 (エンベローブジェネレータ)

うちにある DX7s と同じです。
機材を集める趣味は無いはずなのですが、増えて来ました。

このブログの人気の投稿

windowsで「インターネット接続の共有」の設定

月刊 I/O 記事リスト 1976~1989

X68000実機のROMを保存