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SHARP X1 に PS/2 キーボードを繋いで使う

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ジャンク品の SHARP X1 turboIII を購入 したのですが、X1 用のキーボードを持っていないので Windowsパソコン用の PS/2 キーボードを接続するアダプターを作りました。 マイコンには、秋月電子で 1個 100円の ルネサス R8C/M12A を使っています。R8Cは専用の書き込み器が不要なので楽ちんでよいですね。 開発環境はルネサスの HEW(無償版)です。 ダウンロード 回路図 (20140722) R8C/M12A のファームウェア・ソースコード(HEWのプロジェクト一式)(20140728) どのような用途にでも自由にお使いください。 製作例 PS/2 コネクタは、廃棄する Windows パソコンのマザーボードがら取り外して使用しました。X1 のキーボード端子に差し込む、3.5mmのステレオミニプラグは壊れたヘッドフォンから切断して使いました。 マイコンが秋月電子で 100円、そのほかにコンデンサ 1個、抵抗 2本、ピンヘッダ少々に基板の切れ端で、PS/2 コネクタとステレオミニプラグを除いた部品代は 300円くらいでしょうか。 ハンダ面 動作説明 X1 キーボードの通信の様子 X1のキーボードがどのような信号で通信しているのかを、 X1センター さんが資料を公開されていましたので、大変助かりました。X1 キーボードの実物を持っていないので、この資料がなかったら今回のアダプターを作ることはできませんでした。 X1 キーボードは 1線式のシリアル通信でキーコードとキーの状態を送信しています。通信は、キーボードから X1 本体への一方通行です。 SHARP X1 キーボードの通信信号 パルスとパルスの間隔が、長いか短いかで " 0 " と " 1 " を表しています。 ヘッダーの後、データ16ビットを “ 上位ビット ” から順に送信して、最後にストップビットを送ります。ストップビットは、たぶんパルスがひとつ出ていればそれで良いのだと思います。次の送信まで少し間隔を開けるために、信号が HI の期間を適当に取っておくようにします。 X1センターさんの資料にある図では、ヘッダーの後にスタートビットが記載さ

SHARP X1 turboIII バックアップバッテリーの液漏れ修理

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ジャンク品の SHARP X1 turboIII (CZ-870C) を購入しました。FM音源ボードが差さっているのが見えたので、ちょっと奮発して 5,800円も出してしまいました。 当時MSXを使っていたのですが、中学三年~高校一年のころX1GのFDD無しモデルが3万円か4万円くらいで安売りされていて、X1とFM音源ボードがとても欲しかったのを思い出して、何に使うというわけでも無いのですが購入してしまいました。 ヤフオクを見ていると、1980年台の 8ビットパソコンはけっこうな高値で取引されているようでした。  動作未チェックのジャンク品でしたが、電源を入れてみると立ち上がって、表示も出て、大きな異常は無いようでした。 分解して中を確認しながら、お掃除することにします。  メイン基板 内側の層が無い両面(二層)基板のようです。  メイン基板の上に付く、サブCPUやFDCの付いた基板  バックアップバッテリーが液漏れしています。 電池を除去しました。 電池が無くても、カレンダーとタイマー機能が使えない程度なので電池の交換は行わず、電池を外したままにしておくことにします。 基板のプリント配線が、少し腐食しているのが見えます。  洗浄してスルーホールにハンダを流してみました。 腐食したパターンの導通を見てみると、断線はしていないようだったのですが、いつ断線するかわからないのでジャンパー線を飛ばしておきました。  テロッパ基板  なぜだかテロッパ基板が割れて、パターンが断線していたので ジャンパー線を飛ばして修正しておきました。  外観ではわからなかったのですが、64KB バンクメモリーボード CZ-141SF が差さっていました。ラッキー FM音源ボード CZ-8BS1 昔、これがとても欲しかったんです!  フロッピーディスクドライブは TEAC FD-55GFV-73 でした。 5インチ 2D/2HD 両対応のドライブです。  内部の確認と修理が終わったので、組立途中。  組み立て終了 正面 背面 組み立てて、ちゃんと動きました。 X1用のソフトを何も持っていないのですが、 Vector で CP/M (MSX-DOS) 互換

NEC PC-TV451 ディスプレイ修理

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少し前に X68000 や PC-9801 を引っ張り出した時に、一緒に出したディスプレイ (NEC PC-TV451) の調子が悪かったので修理してみることにしました。 このディスプレイはデジタル・アナログRGB両用で、X1やPC-8801の15kHz、PC-9801の24kHz、X68000の31kHzなんかの表示ができて、現行のディスプレイでは換えが効きません。 故障の症状は、いちおう表示は出るけれど上の方がダブって表示される状態です。 走査線が上に戻りきる前に表示が始まってしまっています。 分解してみると何ヶ所か半田が割れているところがあったので、再半田しました。 プリント基板の銅箔が腐食して断線しているところがあったので、 ジャンパー線でごまかしました。どうして腐食したんだろう? 液漏れではなさそうでした。湿気? これで直ってしまいました。簡単に直ってよかった。 綺麗に表示されるようになりました。 こんな感じで修理出来ましたが、災害や事故の原因になるので、素人がなんでも修理するのはやめたほうが良いです。 特にプラウン管のテレビやディスプレイなんかは、電源を切ってコンセンを抜いても数万ボルトに充電されている部分がありますしね。