M-AUDIO PROKEYS 88SX の修理

ジャンク品の M-AUDIO PROKEYS 88SX を購入。3,000円でした。
PROKEYS 88 がハンマーアクション鍵盤のようなので、PROKEYS 88SX もハンマーアクション鍵盤なのかと思っていたのですが、SXはセミウェイテッド鍵盤なんですね。Keystation や Axiom と同じような作りの鍵盤でした。

電源ジャック破損、ボリュームつまみ破損、未通電、未チェックというものでしたが、届いてみると電源ジャックは破損していませんでした。
M-AUDIO製キーボードの電源ジャックはピンが太くて (目見当で 2.5mmくらい?)、よくあるACアダプターが挿さらなくて不便なので、2.1mmのDCジャックに交換して電源を入れてみると、正常に電源が入って動作しました。
左がもともと付いていた M-AUDIO のDCジャック。右がよくある 2.1mmのDCジャック。中心のピンの太さが違います。
電源は入りましたが、一部の鍵盤に強くぶつけたような跡があって、鍵盤がグラグラします。
分解してみると鍵盤の取り付け部分が折れていました。折れた破片はすべて見つかりました。良かった。
清掃してから破損部分を脱脂して、アクリサンデーで接着します。
アクリサンデーはプラスチックを溶かしてくっつける接着剤で、これで正しく接着すると折れる前の強度と同等の強さになります。
アクリル用として売られていますが、PETなんかの一部のプラスチック以外の多くのプラスチックにも使用できます。
鍵も全部分解清掃して、組み立てました。
M-AUDIOの鍵盤はだいたいこんな構造のようです。うちにある Oxygen と Axiom もだいたいおんなじ作りです。
ボリュームの可変抵抗が破損して、接触が悪いので交換しました。同じような大きさのスライドボリュームが手持ちに無かったので、普通の回転型ボリュームに交換しました。
もともと付いていたのは 10kΩ B で、在庫の都合で 20kΩ B への交換ですが、マイコンでボリュームの電圧を読んで動作する仕組みなので問題ありません。
でかいのが増えました。全部ジャンク品を修理したものです(笑)

PROKEYS 88SX はピッチやモジュレーションのホイールも付いていて、MIDIコントローラーのような見た目ですが、単体でも音が出る電子ピアノです。2007年か2008年ころの製品だったとおもいます。それほど古くないので出てくる音はそれなりにいい音でした。
ハンマーアクション鍵盤ではないですが、そのかわり88鍵にしてはとても軽くて、薄くて、コンパクトです。

このブログの人気の投稿

windowsで「インターネット接続の共有」の設定

月刊 I/O 記事リスト 1976~1989

X68000実機のROMを保存